金剛寺は群馬県安中市松井田町新堀1058の真言宗豊山派寺院。御本尊は十一面観世音菩薩。
真言：おんまかきゃろにきゃそわか
御詠歌：はなをみて　いまはのぞみの　こんごうじ　にわのちぐさや　さかりなるらん

寺伝によれば、創建は長元年間（１０２８～３７）。開基は、大江山の酒呑童子を退治したことで知られる、源頼光四天王の一人で、碓氷荒太郎定光ということである。
定光が故郷に錦を飾ったとき、折しも碓氷峠には毒蛇が出没して、人々を困らせていたが、これを十一面観世音から与えられたという大鎌で退治した。
里人はこの大鎌を「鎌の明神」として祀り、定光は守り本尊と蛇骨を納めて、金剛寺を開基したという。
その後、一時衰退したが、応永元年に慶秀僧都が中興、何度か火災に遭い貞享二年と享和三年にそれぞれ再建されている。

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