行田八幡神社は埼玉県行田市行田16番23号の神社。
口碑によると源頼義・義家が、奥州討伐のためこの地に滞陣した折、戦勝を祈願して勧請されたと伝えられている。当初、佐間村田中に鎮座、俗に田中(でんちゅう)八幡と称せられた。
天文年中に、現在の地に移されこの時、忍城主成田下総守長泰公は深く当社を崇敬して社殿を修補し城下総鎮守とした。是れより、「城主八幡」また社殿の向きから.「西向き八幡」の名がある。
爾来、代々城主の尊崇篤く殊に阿部豊後守は、八幡大神の御神像を奉献し、次いで阿部正識(まさつね)公も自筆の額を御献進された。
社殿の造営は、元和五年再営ののちに宝永年間に焼失、宝永四年に再建、宝永五年には幣殿・拝殿を再建した。弘化三年行田大火により社殿全焼の時、町全体が焼失し、氏子による社の再営が不可能となり祀職家にて同年本殿を再建した。
現在の社殿は、皇紀二千六百五十年を記念して造営が進められ、平成元年十一月の竣功。次いで平成十二年には参集殿が竣功した。