浅間神社（あさまじんじゃ）は、山梨県笛吹市一宮町一宮にある神社。式内社（名神大社）論社、甲斐国一宮。旧社格は国幣中社で、現在は神社本庁の別表神社。
全国にある浅間神社の一社。甲斐国一宮であることから「一宮浅間神社」と通称され、「一宮さん」とも呼ばれている。
社伝では垂仁天皇8年正月に神山の麓（現 摂社山宮神社）に創建され、貞観7年（865年）旧暦12月9日に現在地に遷座したと伝えられる。『延喜式神名帳』で名神大社に列格する「甲斐国八代郡 浅間神社」の論社の一社である。平安時代末期より甲斐国一宮とされたという。ただし、当社の鎮座地は旧山梨郡であることや、他に甲斐国一宮を称する神社もあることから、名神大社および甲斐国一宮は当社ではないとする説もある。
武田氏からの崇敬が篤く、関係文書も多く伝わる。江戸時代に入ってからも江戸幕府から所領を安堵されるなど保護された。1871年（明治4年）旧暦5月14日に国幣中社に列格し、戦後は別表神社となった。