白山比咩神社（しらやまひめじんじゃ）は、石川県白山市三宮町にある神社。「白山（しらやま）さん」「白山権現」「加賀一の宮」「白山本宮」とも通称される。式内社、加賀国一宮。旧社格は国幣中社で、現在は神社本庁の別表神社。全国に2,000社以上ある白山神社の総本社である。
創建は崇神天皇の時代とされ、元々は現在の古宮公園の場所に鎮座していたという。養老2年、越前の修験僧によって白山の主峰・御前峰に奥宮が創建され、白山妙理大権現が奉祀された。
平安時代中期になると、自然崇拝の山から山岳修行や修験の霊場へと変化していき、白山には加賀・越前・美濃3国それぞれから山頂に至る登山道が開かれ、各道筋に社堂が調えられていった。平安時代末期に当社が加賀国一宮とされた。
白山本宮は洪水や火災により度々再建を重ね、文明12年の大火で全ての社寺が焼失、末社の三宮の現社地に遷座した。
明治の神仏分離により、「白山比咩神社」に改称した。