筏隊山神社（ばつたいさんじんじゃ）は秋田県横手市山内筏字伯耆沢の神社。
創立年代不詳。正中2（1325）年に領主小野寺公が創建し、岩手県の仙人峠から御神像をうつしたものであろうと伝えられている。当時、交通（秀衡街道）の要所にあって、旅の安全とともに疫病退散の守護神でもあった。
江戸後期の国学者で旅行家でもあった菅江真澄が訪れた、文政8（1825）年頃には、「仙人権現」と呼ばれていた。

　文政12年村内南郷岳産出の石による270余段の石段の寄進があった。

　「蓬莱を求める正直正兵衛」の伝説（正兵衛の不自由な目が仙人さまのお蔭で見えるようになったとの話）が岡山県地方に伝わり、黒住教の方々も事蹟調査に、或は参拝に見える。