墨坂神社は奈良県宇陀市榛原区萩原703の神社。
『古事記』や『日本書紀』には、崇神天皇が大和の疫病を鎮めるため、峠に「墨坂神」を祀ったところ、疫病がおさまったのが始まりとある。
かつては神社は西峠の「天ノ森」に位置していたが、文安6年（1149）に現在の場所に遷座された。
一間社春日造の本殿は、元治元年（1864）に春日大社本殿を移築したもの。秋の例祭（11月3日）には、神社から元の社地へと「渡御行列」が行われている。