御栗栖神社は京都府綴喜郡宇治田原町の神社。南地区の産土神になっている。祭神は天津彦根命(あまつひこねのみこと)。
創建変遷不詳ながら、社伝によれば弘安6年（1283年）6月、荒木の大宮神社から分祀されたのを起こりとされる。
周辺の栗林から産する栗は、古来より、その光沢と味の良さによって知られており、「宇治拾遺物語」に登場する天武天皇の煮栗焼栗伝承に由来するといわれている。その栗は、毎年１１月１５日禁裏御所に献上する習わしで、明治２０年まで続けられた。社名の由来とされるが、この栗林も現在は茶畑にかわり、昔日の面影はない。
境内でもひときわ大きな杉の神木は、町内でも最大級の樹木で、町指定文化財（天然記念物）に指定されている。