甚内神社（じんないじんじゃ）は東京都台東区浅草橋3丁目11-5の神社。
甲斐国の戦国大名・武田氏の残党とも言われる江戸時代初期にかけての盗賊の頭目・高坂甚内（こうさかじんない）が、
瘧（おこり、マラリア）に苦しんでいたところを幕府に捕えられた。鳥越あった処刑場で処刑される際に「我瘧病にあらずば何を召し捕れん。我ながく魂魄を留、瘧に悩む人もし我を念ぜば平癒なさしめん（瘧さえなければ捕まることはなかったのに。瘧に苦しむ者は我に念ぜば癒してやろう）」と言ったことから、甚内霊神として尊崇を集めた。当初は鳥越処刑場に向かう鳥越川の橋のたもとに祀られたという。