八坂神社（やさかじんじゃ）は、福岡県北九州市小倉北区城内（小倉城内）にある神社。旧社格は県社。
870年（貞観12年）に疫病が流行したため、山城国八坂郷の祇園社から長尾（現在の小倉南区長尾周辺）へ素盞嗚尊を勧請し、この地に祀り企救郡の総鎮守となった。その後、1617年（元和三年）に、丹後国から小倉のこの地に移ってきた細川忠興公が改めて社殿を創建した。既に祀られていたにも関わらず当社を建て直したきっかけは細川忠興公の鷹狩りで、城外へ鷹狩りに出かけた細川忠興公は素盞嗚尊が祀られている小さな祠を見つけ、ご神体を見ようと杖でこじあけたところ、中から一羽の鷹が飛び出し、目を蹴り失明同然に陥るといった出来事からによる。細川忠興公は神への非礼による神罰だと反省し、そのことから荘厳な社殿を建立した。これによって失明同然だった目が治癒したことから、当社は目の御利益、眼病平癒の神社としても有名である。
眼病平癒の他、厄除けや安産、縁結びなど様々な後利益があることでも知られており、北九州市、およびその周辺においては最も賑わうのが当社である。本来は祇園社と呼ばれていましたが、神仏分離令によって1868年（慶応4年）、八坂神社に改められた。