夜比良神社は兵庫県たつの市揖保町揖保上391の神社。
御祭神の大己貴命(おおなむちのみこと)は、「播磨国風土記」にみられる葦原醜男命(あしはらしこおのみこと)で、他に大国主命(おおくにぬしのみこと)、大汝命(おおなむちのみこと)など、多くの名前で呼ばれ、出雲大社の御祭神と同神である。
出雲国を開拓された大神は、因幡国を経て播磨国に入られ、伊和神社に鎮座され、また揖保川に沿って南下され、粒丘に足を留められ、この地方を開かれた。この故事により、播磨国の一の宮である伊和神社を「北方殿」 と呼ぶのに対し、揖保川流域の南をお護りする夜比良神社を「南方殿」と呼ぶ。
中世には、下揖保荘の総鎮守として尊崇を集めた。