志波彦神社・鹽竈神社は宮城県塩竈市一森山の神社。
同地に志波彦神社・鹽竈神社が鎮座しており、現在は正式名称を志波彦神社鹽竈神社とし1つの宗教法人となっている。元々鹽竈神社のみが鎮座していたが、明治7年に志波彦神社が遷祀された。
【志波彦神社】
元々は宮城郡岩切村（仙台市岩切）の冠川の畔に鎮座し、延喜式明神大社として、朝廷より厚く尊崇を受けてたと伝えられる。明治4年5月国幣中社となり、明治7年12月24日に鹽竈神社の別宮本殿に遷祀された。
【鹽竈神社】
創建年代不詳。古くから東北鎮護・陸奥国一之宮として、朝廷を始め庶民の崇敬を集めており、平安時代初期から厚い祭祀料を授かっていた。奈良時代国府と鎮守府を兼ねた多賀城が当神社の西南5km余の小高い丘に設けられ、信仰されたという。
武家社会となってからは平泉の藤原氏・伊沢氏、特に伊達氏の崇敬が厚く、歴代藩主は大神主を務めていた。現在の社殿は伊達家四代から五代の9年の歳月をかけ宝永元年に竣工されたもの。江戸時代以降は「式年遷宮の制」が行なわれ、氏子・崇敬者各位の赤誠により平成3年には第十七回の式年遷宮本殿遷座祭が斎行されることになった。
平成14年12月、本殿・拝殿・四足門(唐門)・廻廊・随神門以下14棟と、石鳥居1基が、国の重要文化財の指定を受けている。