豊山八幡神社は福岡県北九州市八幡東区春の町4丁目4-1の神社。
神功皇后が筑前宇美村で応神天皇を出産され、穂波郡大分村から小倉村に行幸された折、この地を治めていた岡県主・熊鰐が応神天皇に御衣を献上した。神功皇后は喜ばれて、天下が豊かなるよう祈られて、この丘を豊山（ゆたかやま）と名付けたという。
推古天皇の御代（飛鳥時代）に新羅国が侵入した際、「宇佐から八幡大神をこの地に迎えれば、新羅国は朝廷に従うであろう」とのお告げを受け、今の西本町に八幡大神を勧請したことに始まると伝えられる。光孝天皇の御代（平安時代）に現在地に移遷。その後、枝光、前田、大蔵の３村に分霊が遷され、それぞれの氏神となっていました。
境内東側下に神社の飲料水に使われていた影見池がある。左遷された菅原道真公が太宰府へ向かう際に寄り、水面に映った我が身を見て「海ならずたたへる水の底までも清き心は月ぞ照らさん」と無念の心情を詠んだと伝えられ、歌碑と由緒標記がある。