寒川神社（さむかわじんじゃ）は、神奈川県高座郡寒川町宮山にある神社。式内社（名神大社）で、相模国一宮に当たる。また旧社格では国幣中社に列しており、現在は神社本庁の別表神社となっている。
創建不詳ながら、総国風土記によると、約千五百年前雄略天皇の御代に幣帛を奉納せられたとあるので、当時既に関東地方に於ける著名の神社として遠近に知られていたと考えられる。雄略天皇の時期に奉幣、神亀4年（727年）に社殿建立の記録があり、公式には『続日本後紀』にて承和13年（846年）に仁明天皇から従五位下を授る記録となっている。初めての公の記録は、仁明天皇承和十三年（846）神階従五位下を授けられたとの『續日本後紀』の記録になる。
後には源頼朝、北條義時、武田信玄等の武将、徳川家代々の篤い信仰をうけている。鎌倉時代の『吾妻鏡』には「一宮佐河大神」と記載があり、相模国の一宮とされたことがわかる。
明治4年（1871年）5月、近代社格制度において国幣中社に列する。関八州鎮護の神として古くからこの地方の名祠とあがめられている。