千束稲荷神社は東京都台東区竜泉二丁目19番3号の神社。
千束郷の北側（後に龍泉寺村）に位置する当地に、寛文年間（1661-72）創建したといい、明治維新後は龍泉寺村の村社に定められた。関東大震災後の区画整理によって東に50メートルほど移されて現社地となった。
1893(明治26)年より翌年にかけて樋口一葉が竜泉寺町に居住、一帯を舞台とした小説「たけくらべ」を執筆し、その中で当社の祭りの様子を描いていることから、樋口一葉ゆかりの神社として知られ、境内には樋口一葉像がある。