大雄院は群馬県桐生市広沢町3-3580の曹洞宗寺院。本尊は釈迦如来。
開山は日栄春朔大和尚、開基は藤生紀伊守善久。
約650年前、現在の岡の上団地寺の入りに建立され、広沢山大王院と呼ばれていたが、戦火により焼失、天正年間に現在地に移転し大雄院と改められた。
県重要文化財「刺繍涅槃図」は、白い絹布の地に下絵を書き、この部分に金糸と彩色した太絹を並べ、これを細い絹糸で綴るという手法で、釈迦の入滅と、それを悲しむ弟子や衆生を描いていたもの。画面の銘文から、宝永２年（1705）大雄院４世格雲の発願で縫師五郎兵衛によって作られたことがわかる。