吉備津神社（きびつじんじゃ）は、岡山県岡山市北区吉備津にある神社。式内社（名神大社）、備中国一宮。旧社格は官幣中社で、現在は神社本庁の別表神社。
「吉備津彦神社（きびつひこじんじゃ）」とも称したが、現在は「吉備津神社」が正式名である。
吉備の中山の北西麓に北面して鎮座しており、その北東麓には同じ主祭神を祀る吉備津彦神社が鎮座している。元々は吉備国の総鎮守だったが、吉備国が三分割されたことにより、当社は備中国の一宮に、分霊として備前国には吉備津彦神社が一宮に、備後国には同じ名称の吉備津神社が一宮になった。桃太郎の伝承で有名な大吉備津彦命を主祭神とする。
鳴釜神事という神事で知られる。蒸篭に米を入れて釜に乗せ、炊いた際になる音で吉兆を判断する。
また、矢立の神事は、大吉備津彦命と温羅が矢の射り合いを行ったことから、矢を射る神事である。
国宝指定されている比翼入母屋造の本殿は足利義満造営とされており、屋根が二つ前後に並んだ吉備津造である。