新小岩香取神社は東京都江戸川区中央4丁目5-23の神社。
創建年代不詳ながら、かつて当地が芦原で船が往来した頃、その中に浮かぶ道ヶ島（堂ヶ島）という小高い島に、下総の香取大神宮より経津主命の分霊を祀ったことに始まるという。元和三年（1617年）に再建、西小松川村の鎮守であった。
末社に明治以降に近隣神社を合祀した稲荷神社、鷲神社、道祖神、水神社、大雷神があり、丁寧な案内板が設置されている。
また境内に鏝塚があり、東京都左官組合連合会が毎年4月に鏝の慰霊祭を行なっている。
弓取りの儀の句碑と胸像がある。
新小岩香取神社は小松菜の産土神として知られる。享保四年(1719年）に八代将軍吉宗が鷹狩りの食事をした際、当社が選ばれたが、これといって差し上げるものもなく、餅のすまし汁に青菜を彩りとしてあしらって差し出すと、吉宗は大変喜ばれ、その葉をこの地にちなんで「小松菜」と命名されたと伝えられている。