新田神社（にったじんじゃ/にいたじんじゃ）は、鹿児島県薩摩川内市宮内町にある神社。薩摩国一宮。旧社格は国幣中社で、現在は神社本庁の別表神社。
かつては八幡五所別宮の一つとして八幡神を祀っていた為、別に「新田八幡宮」・「八幡新田宮」・「川内八幡宮」・「一宮八幡」・「新田明神」等とも呼ばれる。
天孫降臨で有名な天津日高彦火邇邇杵尊（ニニギノミコト）と、その父である正哉吾勝々速日天忍穂耳尊（アメノオシホミミ）、そしてアメノオシホミミの母である天照皇大御神（アマテラス）が祀られている。江戸時代までは応神天皇に神功皇后、そして武内宿禰の八幡三神を祀っていた。
創建は不詳とされているが、その始まりはニニギノミコトを祀ったことと言われ、稲穂の神とも言われるニニギノミコトにちなんで当社では毎年６月ごろに神田の田植えの行事が行われるのが通例で、地域のお祀りとしても定着している。
隣接している神代三山陵の内の一つである可愛山陵は１８７４年（明治７年）、明治天皇の裁可によって邇邇芸尊陵の指定を受けた。そのことから宮内庁直轄で管理されており、陵墓と神社が一体していることでも全国的珍しい形態をしている。大正時代から数えて９回にもわたって天皇の参拝を受けており、薩摩国一の宮の風格を今も依然として保っている。